Author Archives: mariaoyama

第八回 〜聖者と天使、そしてローマ(B.Cコース)〜 三日目

 かつて、一人の優秀な日本人女性がイタリアにやってきて、医学を学んだ。脳外科を専攻した彼女は、しかし、あるとき手術中に感染し、自ら病床に臥す。数カ月を経ても一向に思わしくない病状を案じた友人が、彼女のベッドに置いていった … Continue reading

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第八回 〜聖者と天使、そしてローマ(B.Cコース)〜 二日目

 専用バスで、丘の上からナポリ市内と世界一の湾を見下ろす。  丘の中腹に、かつて村山首相がサミットに来て倒れ、入院したという病院がある。ナポリに着いて、「ナポリを見て死ね、と諺にも言うからのぉ……」と軽口を叩いた首相、本 … Continue reading

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第八回 〜聖者と天使、そしてローマ(B.Cコース)〜 一日目

 これまでのどの旅よりも盛り沢山となった巡礼の旅。この日の午前中は自由時間で、皆さん、思い思いにパリの休日を過ごす。  その間に、Bコースの皆さんは成田を発ってミラノへ。われわれは午後、パリを出てミラノでお待ちする。

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第八回 〜聖母マリアの泉(A.Cコース)〜 七日目

 ルルドで聖母と話したベルナデッタは、その後、ヌヴェールの小さな修道院に入り、34年の生涯を閉じた。遺体は、三十数年を経ても腐敗せず、現在も巡礼者に心の平安を与え続ける。  今回、修道院のなかを案内してくださったシスター … Continue reading

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第八回 〜聖母マリアの泉(A.Cコース)〜 六日目

 四泊もしたというのに、もうルルドはいい、という気になれない。毎年のことだが、今年もやはりそうだった。そういえば、ルルド滞在中に付近の瀟洒な民家を見たKさん、あんな家を買って、将来は一年のうちの半分をここで過ごすというプ … Continue reading

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第八回 〜聖母マリアの泉(A.Cコース)〜 五日目

 昨年、みんなで息を呑んだベタランの大鍾乳洞。今年はそれに、ベタランの教会巡礼が加わった。  15世紀、ベタランの荒れ野で、数人の子供たちが光を放つ聖母子像を発見した。像は教会に移されたが、翌日、姿を消す。不思議なことに … Continue reading

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第八回 〜聖母マリアの泉(A.Cコース)〜 四日目

 パトリック・テリエ博士は、ルルドの聖母・国際医学協会会長であり、医務局の長を兼ねる。この方にお目にかかったのは、一昨年、学会と講演のため来日されたときだった。ルルドで起こる奇跡現象の医学調査を組織するこの方は、テレビな … Continue reading

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第八回 〜聖母マリアの泉(A.Cコース)〜 三日目

 朝食に降りていくと、Oさんが駆け寄ってくる。どうしたのかと話を聞くと、前日、ロウソク行列のとき、水で目を洗ったら半ば見えるようになったとのこと。彼女の左目は、長い間、ほとんど見えない状態だったのだ。 「落ち着いて、経過 … Continue reading

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第八回 〜聖母マリアの泉(A.Cコース)〜 二日目

 トゥールーズから専用バスで、ルルドに向かう。途中、南フランスの丘の上にある美しい街サン・ベルトラン・ド・コマンジュに寄ると、たまたま日曜日のミサが終わったところ。信者の皆さんがワインとお菓子で談笑している。 「おお、お … Continue reading

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第八回 〜聖母マリアの泉(A.Cコース)〜 一日目

 2000年に『最後の奇跡』を出したとき、一回かぎりと思って行ったヨーロッパの巡礼の旅。それが今回で5回目になる。そうして、いつの間にか、年間で一番楽しみな行事となった。  子供みたいだが、大変なときも、夏の聖地巡礼の旅 … Continue reading

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