第八回 〜聖母マリアの泉(A.Cコース)〜 三日目


 朝食に降りていくと、Oさんが駆け寄ってくる。どうしたのかと話を聞くと、前日、ロウソク行列のとき、水で目を洗ったら半ば見えるようになったとのこと。彼女の左目は、長い間、ほとんど見えない状態だったのだ。
「落ち着いて、経過をみましょうね」
 そんなふうに言って“なだめる”が、本人の歓びは隠しようがない。そういえば、一度かぎりと思っていたこの旅行がこうして何度も続いているのは、最初の年、リウマチが劇的によくなった方が現れたからだった。
 午前中は、希望者をお連れして聖女ベルナデッタの生家、聖女の遺品、受洗の教会、ご出現の洞窟などへご案内。今年は新たに、聖女が修道院に発つ前の数年間を過ごしたという「ホスピス」を見学することができた。当時、聖女が毎日の祈りを捧げた聖堂や、直筆の手紙が、今も残る。
 午後、聖なる泉で水浴、生き返る。
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ベルナデッタの生家前で
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早速、カップヌードル大会


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