Author Archives: mariaoyama

偶然 1

  フランスツアーの皆さんと泣く泣く別れて、ポルトガルの小都市ポルトにいたときのこと……。  ポルトを流れるドウロ川には、ポートワインを樽に入れて運ぶ舟が停まり、沿岸にはこれを貯蔵する蔵がある。この蔵のなかで、10年、2 … Continue reading

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偶然 2

「青山先生……」  先にそう言ったのは井手氏のほうである。なんということだろう。こんな、ポルトガルの小さな街で……。美しい奥様も、驚いた表情をしている。 「こんなところで、何してらっしゃるんです?」  それはこちらが言い … Continue reading

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夢 1

 カリフォルニア州立大学に客員教授として赴任したとき、学部長のリー・ギルバートが車でキャンパスを案内してくれた。目の前に大きな球場が見えてきたとき、彼は誇らしげに言った。 「ウチの主戦投手は、今度のドラフトの目玉なんだ」 … Continue reading

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夢 2

 3歳の時ダンスを習い始めた彼女は、その後、まっすぐにミュージカルスターを目指してきた。  「なぜそんなに好きかは分からない。私のDNAに組み込まれていたとしか言いようがないわ」と、インタビューではインテリらしさを滲ませ … Continue reading

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夢 3

  それはそうだ。まさにそのとおりなのだが、どんなに才能に恵まれ、運にも恵まれても、人生のある時には立ち止まったり、押し返されたりすることもあるかもしれない。というより、そんなときは必ず来る。逆境にあったとき、ツキにすっ … Continue reading

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第九回 〜ルルド モン・サン・ミシェル リジュー〜 八日目

 裕福な家庭に生まれ、賢く、誰からも愛されたテレジアに比べると、ベルナデッタは極貧で、読み書きもできず、皆に罵倒されながら育っている。 「なぜ、あなたのような愚鈍な人に、聖母は現れたのですか?」   このような質問に、彼 … Continue reading

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第九回 〜ルルド モン・サン・ミシェル リジュー〜 七日目

 北フランスの裕福な家庭に生まれたテレジアは、幼いときから特別な霊性を示し、戒律の厳しいカルメル修道会に十五歳で入会を許された。彼女はそこで結核を病み、24歳で亡くなるが、死後出版された自叙伝は瞬く間にヨーロッパ中の人び … Continue reading

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第九回 〜ルルド モン・サン・ミシェル リジュー〜 六日目

 この世界には、物質よりも精妙な霊的実体がたしかに存在し、それをキリスト教では天使とか、妖精などと呼ぶ。天使のなかでも、大天使は特異な存在だ。特に大天使・聖ミカエルは、悪を駆逐する天の軍団の総帥として各国の守護の天使とし … Continue reading

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第九回 〜ルルド モン・サン・ミシェル リジュー〜 五日目

 午前9時、冠の聖母像の前で立ったままインタビュー。なぜ人はルルドに魅せられるのか、ルルドに来て仏教徒の皆さんはどんなことを感じて帰るのか、そもそもなぜ、聖母出現にまつわる本を書いたのか……。  1945年、アムステルダ … Continue reading

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第九回 〜ルルド モン・サン・ミシェル リジュー〜 四日目

 午前、ミーティング、取材等で多忙を極めるルルド医学研究所所長P・テリエ博士から30分をもぎとったわれわれは、ルルドにおける奇跡の意味、研究の歴史などのお話を直接うかがう。  その後、お礼かたがた事務局にうかがい、博士の … Continue reading

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