Author Archives: mariaoyama

代償 1

 数年前の学会で、ある医学者の講演の座長をした。近代医学発祥の地ギリシャから来た彼の講演演目は、東洋伝承医学アーユルヴェーダだった。別れ際、アテネに住む彼は、オリンピックのときには遊びにおいでとさかんに言ってくれた。オリ … Continue reading

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代償 2

 今朝の新聞には、「アテネ・オリンピック」という記載があった。オリンピックの予告や予想ではない。明後日の開会式を待たずして、すでに女子サッカーの予選が始まったのだ。  4年に一度、世界中のトップアスリートが夢にまで見る舞 … Continue reading

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代償 3

 4年間、待ってましたのオリンピックだが、実は今回は生で観戦どころか、テレビで観ることすらできない。日本にいないからだ。よりにもよって、行き先はインドである。  今年の4月に教え始めた瞑想はおかげさまで好評で、何カ月か先 … Continue reading

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代償 4

 それは、瞑想を始めた皆さんとぼくの幸せがますます大きくなっていくことの、わずかな代償ともいえる。すでにもたらされ、これからさらにもたらされるであろう幸福に比べれば、本当にわずかな犠牲だ。が……しかし……平和な日本にいて … Continue reading

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聖女 1

 「ファティマに行きましょうか」  そう言ったのは、ポルトの知人フリオだった。  幼い日のある晩、彼は眠れなくてベッドから抜け出し、母親のベッドにもぐり込んだ。そうして目をつぶろうかと思ったとき、信じられないものを見た。 … Continue reading

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聖女 2

 たしかに聖母マリアだったと思う。だが、自分一人の体験であり、誰にも証明することができない。半世紀近くそう思い続けていた彼は、あるとき、インドの聖者にそのことを問うた。 「あれは聖母だったのでしょうか、それとも幻覚だった … Continue reading

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聖女 3

 ファティマは、ポルトから車で約3時間の場所にある。この地で、3人の牧童に聖母マリアがご出現になったのは1917年。そうして、人類の未来に関するいくつかの予言を行なった(拙著『最後の奇跡』208〜235頁)。  ファティ … Continue reading

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聖女 4

 ファティマを後にしたわれわれは、コインブラに向った。ファティマで聖母を見た少女ルチアはその後、この地のカルメル会に入り、現在も祈りの生活を送っている。当時10歳だった彼女は、今、97歳のはずである。一説では、ファティマ … Continue reading

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聖女 5

 「シスターに何か質問したらどう?」  フリオに促されたが、急には何も浮かばない。 「シスター・ルチアはお元気ですか?」  ありきたりのことを思わず口走ると、「足のリウマチがありますが、大変元気です」という丁寧な答えが返 … Continue reading

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聖女 6

 「インドの聖者・サイババを知ってます?」  悪戯好きのフリオが、シスターにそんなことを聞いている。こうして修道院に籠もり、生涯を祈りに捧げるカトリックのシスターが、サイババを知っていようはずがないではないか! 笑顔を崩 … Continue reading

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