Author Archives: mariaoyama

先輩 2

 臨海学校に旅立つ前、実家から寮に戻っていた私の部屋を、友人のSが訪れていた。  当時、寮での生活は、楽なものではなかった。今なら新聞ネタになりそうな陰惨な出来事が、日常的に繰り返されていた。  まだ寮に入って日の浅かっ … Continue reading

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先輩 1

今から33年前の夏、中学2年だった私は、島根県の浜田という小さな街に向かっていた。この街の小学校を借り切って、臨海学校のキャンプが張られたのである。 広島から約2時間、バスでの行程は楽しかった。進学校の過酷な期末試験を終 … Continue reading

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瑜伽 3

日々、瞑想を楽しんだ上、もし時間と余力があるならば、より粗雑な肉体や呼吸を調えることができればそれに越したことはない。 そのような人のために、【意識の科学<Art of Meditation>】2nd STAGEでは、瞑 … Continue reading

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瑜伽 2

意識の速やかな進化のため、真の幸福に至るために瞑想が必要不可欠であることは、洋の東西を問わず知られている。瞑想はまた、ヨーガ修行の最終段階としても位置づけられる。 その前に自らの行動を律し、体操によって体を、呼吸法によっ … Continue reading

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瑜伽 1

瑜伽と書かれて何のことだかすぐに分かるという人は、そう多くないかもしれない。 瑜伽とは、ヨーガのことである。かつては「ヨガ」といわれることのほうが多く、今でも発音のしやすさからそう言う人は多いが、音としてはヨーガのほうが … Continue reading

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秋桜

沖縄、静岡と、三連休の度に瞑想講座が続いた。 地方、地方で、人間性にさまざまな味がある。沖縄は今回三度目の講座だったが、10年ほど前に初めて講演に行ったときからずっと、温かい感じが変わらない。気候が暖かい以上に、人間性が … Continue reading

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美学 9

人生とは何だろうかと、私は思う。ときどき、神はわれわれにとって目一杯の試練を与える。 それを見事、克服できることもあれば、叡知を結集し、できることのすべてをやって尚、負けることもある。 だが、後で考えれば、それらのすべて … Continue reading

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美学 8

勝った! ……私を含め、会場のすべての人がそう思った。 前へ前へと出ていけば、どんなに強い相手にも一瞬のスキが生じる。それは、頭で考えてやれることではない。長年、さまざまな格闘界で戦ってきた大山峻護の、動物的カンがそうさ … Continue reading

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美学 7

もし自分だったらどうするか……。私は咄嗟にそんなことを考えていた。身長・体重ともに圧倒され、全身これ筋肉の塊、技も円熟期を迎えている王者とやれと言われたら。 私なら、間違いなく、試合そのものを変更してもらえるよう交渉した … Continue reading

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美学 6

いよいよ大山峻護が花道に登場したとき、私はもう何と言っていいか分からなかった。 私は知っていた。彼の体調が万全にはほど遠いことを。左右両目の網膜剥離。手や足の関節の脱臼。それらに加えて、今回、彼は背中を痛めていた。空手界 … Continue reading

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