Author Archives: mariaoyama

巡礼 3

『メジュゴリエという小さな村に着いても、そこが聖なる場所だということはピンときませんでした。多くの祈りが捧げられていましたが、私には興味がなかったのです。 私は、アメリカ人の神父のもとへ行き、ここへやってきた訳を話しまし … Continue reading

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巡礼 2

『聖母マリアの出現』(天使館)という本には、特別な聖女ではなく、一般人が体験した聖母出現が数多く載せられている。 その多くはメジュゴリエにまつわるものなので、一部を、解説を加えながら引用してみる。(『』内が引用です。文章 … Continue reading

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巡礼

7年前、『大いなる生命と心のたび』でバリ島に行った。そのとき、執筆を計画していたのが『最後の奇跡』だった。 聖母マリアが仙台の孤児院に住む、二人の孤児に現れる。出現と、人類の未来に関するメッセージが、なんとその後、毎日続 … Continue reading

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学会 9

赤髭は素早く席を立つと、出口とは逆の方向にまっすぐ歩いて行った。 反射的についていった私に、レジ前で彼は言った。 「先生、私の分、おごってくれません??」 「あ……ああ……」 私は笑って誤魔化そうとした。野菜炒め定食、二 … Continue reading

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学会 8

私一人が出遅れたら、どうなるか。 「作家で科学者の青山圭秀氏、世界保健機関の学会当日の朝寝過ごし、講演時間もオーバーした挙げ句の果てに、食い逃げで逮捕……」 と新聞には出るのだろうか。だが、罪状がこれではいかにも情けない … Continue reading

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学会 7

私は、にわかに緊張に包まれていた。朝は思わず寝過ごし、講演に遅れそうになった。講演時間は急に半分にしてくれと言われ、そうして今、現代の赤髭から、私は食い逃げの共犯を持ちかけられている……。 生唾を飲み込み、私は思わず、ボ … Continue reading

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学会 6

人の人格は、当然のことながら、外見だけでは分からない。 あまりよい例えではないが、NHKを初め、民放各局でもひっぱりだこだった有名経済学者が、実は密かに意外なことを愛好していたというニュースが拡がった。愛好していただけな … Continue reading

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学会 5

「家内も、最初は玉の輿と言われて来たんですがねぇ……」 そう言うE医師の口許に、やや自虐的な笑みが洩れたように見えた。実は奥様は、一番苦しいときには自ら新聞配達をして家計を支えたのだという。 そのような妻を持ったことにつ … Continue reading

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学会 4

薬を一切使わず、宣伝も何もせず、医学の王道を行こうとするE医師。それで一日、何人くらいの患者さんが来るのだろうか。そういう医師を慕って、意外と医院は大繁盛しているかもしれない。 その疑問に対し、E医師は胸を張った。 「一 … Continue reading

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学会 3

出番を終え、早く帰って仕事でもしようと思って会場を後にした私の目の前に現れたのは、開業医のE医師だった。 E医師は、私の講演を的確に論評してくれたので、正直、ほっとした。講演後、会場が静まり返っていたので、もしかしてまっ … Continue reading

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