献花


高橋佐予子さんと直実さんのことをブログに書いてから、
瞑想講座の同期の方が何人も思い出を共有していたことが分かり、嬉しかった。
中には、当時身重であった佐予子さんのことを覚えている人もいたが、
そのときお腹にいたのが、生きていれば3歳だった寛名ちゃんだった。
また、一人残された7歳の和芳ちゃんをお世話したい、
自分がひきとってもよいという方が何人も会員のなかから現れ、私を驚かせた。
その和芳ちゃんは、すでに母方の祖父母、
つまり佐予子さんのご両親のもとに引き取られ、
昨日から地元の小学校に通い始めている。
この災害がなければ、東北地方に住んでいたはずの彼女は、
今は山陰の小学校の二年生だ。
何人ものインドの知人が、
とりあえず日本を離れてインドに来いと言う。
イタリアの友人は、自宅に部屋を用意したと言ってくれ、
気兼ねするようなら近くにホテルや貸別荘も借りられると写真を送ってくれた。
アメリカの友人も、アフリカ人の知人ですら、同じことを言う。
そのすべてに、丁重にお断りのメールをいれている。
そんななか、8日夕刻、大変残念なことだが、
佐予子さんと寛名ちゃんの死亡が確認された。
DNA鑑定の結果だったという。
山陰のほうには、近い将来、必ず和芳ちゃんに会いに行くことにして、
日付が変わって今日、皆さまから託された物資やお金をもって、
私は東北に向う。
これから数時間後に東京を発ち、9日の昼過ぎ、12時半から1時頃、
佐予子さんと寛名ちゃんの傍らで花を捧げていると思うので、
皆さまもご一緒にお祈りいただければ有り難い。
それにしても……


ここまでたどり着くのに、たくさんの人のお世話になった。
見も知らない人間である私にメールを返信し、
お電話までくださった方々もいる。
ご親族のお一人は、お願いする前から、
9日、別の町にある遺体安置所までわざわざ出向いて、
私たちを待っていてくださるという。
その謙虚でご親切な言葉を聞いてしまうと、
涙が流れる。


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