聖なる布


先月の21日には、『神々の科学』出版記念講演が行なわれ、
会場にいっぱいの皆さんに来ていただいた。
エイトスターダイヤモンドの田村社長にも対談にお越しいただき、
とても楽しい時間を過ごすことができた。
皆さんには感謝の気持ちでいっぱいだ。
その際、皆さんには『黄色い布』を見ていただいた。
さまざまな聖者や神々に予言され、
実際にシヴァ神の聖地で受け取った神秘の布だ。
12月の巡礼旅行のときには、
特に男性の参加者の皆さんの間で、
いわゆる「黄色い布ごっこ」が流行ったそうだ。
いったいどのような角度から、どうやって渡せば、
私にも、周りの人びとにも気づかれず、
黄色い布とその中身を素早く手に握らせて立ち去れるかという、
“シミュレーションゲーム”である。
もちろん、結論など出ようはずもなく、
まことに不思議……ということでいつもゲームは終了したそうだ。
“黄色い布”は、私のこれまでに体験した神秘のなかでも最大級のものだが、
しかし人類の歴史にはなお、神秘な布がある。
いうまでもなく、聖骸布だ。
聖書の記述によれば、
イエスが十字架上で亡くなったのが金曜日の午後であったのは、
ほぼ確実な歴史的事実である。
イエスの死去は、午後3時頃であったと推定されるが、
そうだとすれば、その3時間後には、「特別な安息日」
すなわち過ぎ越しの祭りが迫っていた。
安息日には、ユダヤ教徒たちは一切、仕事をすることができなくなる。
十字架から遺体を降ろすことや、その遺体を清めて埋葬するなどもまた、
例外ではない。
したがって、たまたま安息日に亡くなった人の遺体は、
安息日が明けるまでそのまま放置されたという。
イエスの遺体については……


弟子たちや女たちではどうすることもできなかったであろう。
そもそも、ヨハネ以外の弟子は、全員が逃げてその場にいなかったのだ。
そこで、かつて秘かにイエスを訪ねて弟子となっていたニコデモや、
議員であったアリマタヤのヨセフが、没薬や沈香を塗り、
香料とともにイエスの体を布で包んで、短時間で埋葬した。
そのことが、現代に残る奇跡を生むこととなった。


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