宗教的革命


台風が首都圏に近づいた頃、
ちょうど新刊の著者写真の撮影が予定されていた。
もしかしたら当日は大雨か……と思っていたら、
幸い、台風は去り、秋晴れとなった。
季節は移り、今年ももうあと2カ月となる。
月に一度、日曜日に解説している【ヨハネによる福音書】のほうでは、
いよいよイエスの裁判が進み、十字架刑が言い渡されるシーンに入っていく。
地上にいる神人を裁判にかけ、
鞭打った後に死刑を言い渡したのであるから、
とてつもないことをしてしまったものであるが、
聖書に預言された贖罪の業は、そうしてなし遂げられた。
その過程で、人類の思想史上においても大きな変化があった。
選ばれた民が、選ばれた方法で神の国に入るという思想から、
神を愛するものはすべてそこに至ることができるという思想へと、
進化していったのである。
ユダヤ教は、さらに世界宗教へと進化し、キリスト教が形成された。
われわれが今日、接するところの西洋文明と西洋文化のすべて、
すなわち、人類の文明・文化の相当部分が……


その上に築かれているといってよい。
そうした模様が書かれた部分を、
前回、少しだけ解説しかけて時間となった。
31日(土)のセミナーではその部分を最初から詳しく解説し、
2000年前、
旧約から新約にいたった宗教的革命の本質を探りたい。


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