巡礼 7


メジュゴリエの聖母を思うとき、私が必ず思い出すのは、ペンシルベニア州バトラー郡に住むリタ・クラウスのことである。
リタ・クラウスはかつて修道女として、人びとに仕えることを真剣に望んでいた。しかしその望みは、修道院に入って5年、初誓願を立てるまでの間に打ち砕かれた。多発性硬化症を発症した彼女は、一見健康そうに見えても、時には目眩がして階段も上れないような状態になっていた。
キリスト教の信心書に、そのような人は他人の注意を引きたいだけなので、相手にしてはいけないなどと書かれているのを見たことがある。心身医学者や精神世界の指導者の中にも、そのような人は、潜在的意識のなかの同情をかいたいという願望が自らを病気にしているなどと、したり顔で解説する者もいる。こうした見解を鵜呑みにした周囲の態度が、この時期、彼女を最も傷つけた。
彼女のような病人を抱え込むだけの財政的ゆとりが、普通の修道院にないであろうことも容易に想像できる。こうして最終的に、彼女は修道院を去るしかなかった。
有能な教師であった彼女は、治療を続けながら昼間は働き、夜は夜学に通うという生活を始めた。そうして一人の男性と巡りあい、恋に落ちた。


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