腕輪6


ところで、何年も前から、私について書かれた聖者や神々の予言のなかに、
新しい会社を設立するようにという言葉が現れるようになっていた。
今、過去の予言をひもといてみれば、
たとえば2006年5月7日には、すでにシヴァ神の言葉として、
『新しい会社の設立は、遅れていくだろう』
という予言がある。実際、
『(新しい会社を始めるには)
 これから来るタニの月(2007年1月14日~2月14日)、
 またはチットライの月(同4月14日~5月14日)の間が望ましい』
という言葉があったが、
私はどうしても、そのとおりにすることができなかった。
聖者や神々の書かれたことについては、
たとえば瞑想を教えなさいとか、他の方の予言を読みなさいとか、
何年も回避しようとあがき、結果として実行が遅れたことはある。
しかし、日取りまで勧められていたのにそのとおりにしなかったというのは、
後にも先にもこれだけではなかろうか。  
新しい会社名アート オブ サイエンスは、私が考えたものではあったが、
しかし他にも魅力的な社名がいくつかあり、悩んでいた。
2007年1月25日には、聖者テーライヤの予言のなかに、
次のような文言があった。
『チットライの月が始まって(4月14日)10日が経って以降、
 おまえにとってのよい日が訪れる。
 望むように、仕事を始めたほうがよい。
 どの名前がよいかを、わたしが教える。
 その名前には、Science と Artが入っているほうがよい。
 その名のもとに、成功が与えられる』
この一言で、名前について、他の選択肢のすべてが消えた。
さまざまな紆余曲折を経て……


新会社は設立された。
本当は11月23日、
すなわちサティア・サイババの誕生日にそれをしたかったのだが、
日本の官庁は、日・祝日に会社を正式に設立することを許していないので、
届け出は前日の11月22日となった。
スタッフの一人は、
「いい夫婦の日。相応しいじゃないですか」
と何度も言った。そしてその度に、
「また言ってしまいました」と恥ずかしそうな顔をするのだった。
別のスタッフは、
「先生も、とうとう恋人とゴールインなさるんですか?」
などと言ったが、それにはいかなる根拠も、脈絡もない。
いずれにしても、平成22年11月22日、
スタッフ言うところの“いい夫婦の日”、
会社は設立された。
腕輪を探す作業と平行しながら。


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