旅日記10


12月15日ー1
いかなる巡礼に出るにせよ、
その聖地や聖者・聖女と関わりがあって行くことになるといわれる。
また、そのような旅をご一緒する皆さんは、
それぞれ互いに関係があるともいう。
そのことを思えば、かつて南インドに栄えた大チョーラ朝の都、
ガンガイコンダ・チョーラプラムとわれわれが、
どのような関係にあったかは想像できない。
太陽神の恵みを一身に受けるため、塔頂の尖った珍しいゴープラムと、
シヴァ神に仕える巨大ナンディ(聖牛)がわれわれを迎えてくれる。
また、高さ3メートルにも及ぼうかというシヴァ・リンガムは、
いったいどのような技術で造られたのか、見事という他ない。
通常のアビシェーカムでは、これに水やミルク、
5種類の甘み(パンチャームリタ)や、白檀水等をおかけする。
そのために、この巨大リンガムには、僧侶が乗る足場が組まれている。
このシヴァ神に、今回はお米200キロをお捧げするが、
そのような儀式は私自身も初めて与るものだった。
朝8時半にホテルを出たものの、
雨のため、現地に着いたのは10時だった。
予め、何度も問い合わせた僧侶によれば、
儀式はおおむね12時に終わるはずである。
しばらく待っていると大量のご飯が運ばれてきて、筵の上に敷かれる。
われわれは総出で大きな固まりをほぐし、儀式に備えた。
 
ところで、話は突然現在に戻り……


会員の皆さんとはさまざまなご縁で、
ときどき国内でも浅草、鎌倉、京都といった寺社仏閣に“小巡礼”に出ることがある。
先日も、不思議な巡り合わせでそんなことが起きたが、
途中、話題が今回の出版記念講演会のこととなり、
その方には記念パーティの司会を引き受けていただくことになった。
……というわけで、突然、
パーティの司会は野村真美さんに決まった。
講演会のほうは深く、高く、
しかし一方、パーティのほうは思い切り楽しく、美味しい会にしたい。
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尖塔(世界遺産)そびえる古都をいく人びと
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神殿を守る聖牛 1
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神殿を守る聖牛 2


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