旅日記31


4月22日-2
女は言った。
あれから毎日、あなたを思わない日はなかった。
自転車の音がする度、あなたではないかと思って窓辺に駆け寄った。
その思いが、今日、やっとかなえられたと。
続いて、大人の男性が出てきた。
「結婚したんです」
「……!」
あのとき、火事の後、二人の男の子を抱えた母親は夫にも捨てられた。
夫は、女をつくって出ていったのだ。
それがなんと、立派な、若い男と結婚したものだ……。
そう思って驚いていたら……


さらに中から、若い女が出てきた。
よく聞くと、結婚したのはこの若い男と女のほうだという。
「イセキムトゥか!?」
そう言うと、男はややはにかんで微笑んだ。
忘れもしない、あの夜、私の住んでいた小屋に来て、
一緒にラーメンを食べた男の子。
最後に、私の膝に顔を埋め、泣いた。
あの子が大きくなって結婚し、さらに子供までできていたのだ。
妻の名はアニタ、
女の子にはハラニという名をつけたと嬉しそうに言った。
聞けば、彼は今、バスの運転手をしているという。
学校に行って、それから運転を習い、
立派に生計をたて、小さいながらも、同じ場所に小屋を立てた。
そうして今日、不思議な運命に導かれ、再会することができた。
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おまえがハラニちゃんか?
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スタッフのハラ似か?
インド1

新築一戸建て、3世代住宅
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緊張して、記念撮影


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