旅日記26


4月17日(7日目)-2
ここで僧侶は、朝は4時前後に起床・沐浴し、
一日の間に3、4時間もマントラ行を行なっている。
そうして中に入ると、なんとも心地よいバジャンが……。
その美しい旋律が忘れられず、私はこれをバスのなかで歌った。
かつて、イタリア・アッシジに向かうバスのなかで、
映画『ブラザー・サン、シスター・ムーン』の主題歌を歌って以来の、
大迷惑であった。
そんなことをしながら、旅は終わりに近づいていた。
私は、聖者によって書かれたとおりの儀式を行ない、
孤児院や、身寄りのない老人ホーム、その他を訪れるため、
さらに旅を続けなければならない。
最後にムンバイのホテルで豪華な夕食をとりながら、
私がこのとき、どんなに皆さんと一緒に日本に帰りたいと思っていたか……


想像できる人がいるだろうか。
しかし今回もまた、このときが近づいていた。
お別れして、その後、
皆さんのことを何度も繰り返し、思い出すときが近づいていた。
インド62

最後の晩餐


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