旅日記15


7月7日-4
今回、一部の投機家が短期的な利益のために原油を高騰させたおかげで、
われわれは石油の有り難みを知り、
化石燃料を使いたいだけ使って地球環境を汚してきたことの非を、
ある程度認識することができた。
それはそうなのであるが、しかし現実に、
このことで世界中の人びとが苦しんでいる。
石油と一緒にあらゆる商品が値上がりし、
特に食料品の値上がりが著しい。
それはとくに、貧しい国の、貧しい人びとに重くのしかかる。
世界の平和を願うのは崇高であるが、
より具体的には何が必要かを認識することもまた大事かと、思ったのだった。
(ちなみに調べてみると、WTI原油先物の値段は、
7月7日の時点で1バレル144ドルをつけていた。
その後急落に転じ、現在は90ドル台の前半である。)
140ドル台は明らかにバブルなので、
いつかそれははじけるほかなかったと考えられるが、
あたかも予定調和のように、
ちょうど暴落するときにわれわれはインドで儀式を行なったのか。
それにしても、神々の恩寵がそこにあったことには間違いなく、
さらに原油が値下がりし、
それがガソリンや食料品の値段に反映されていくことを願わないではいられない。
花

神々に捧げるフルーツと花輪
ところで……


この日、チダンバラムのホテルサラダラムでは、
冷房付きの部屋が一つ足りなかった。
行きのシンガポール航空内でひいた風邪がいまだに治りきらない私が、
自ら希望してこの部屋を遣わせていただいたのはいうまでもない。
こうして私は、一晩、温かい部屋を十分に堪能することができたのだった。


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