ジンクス2


昨日ご紹介したジンクスの真相は、
その多くが、「印象」の悪戯だろうと思われる。
大きなチャンスの直後にこんなピンチを迎えてしまった!
あんなに打ったのに、次の試合ではまったく打てなかった!
無死満塁だったのに点がとれなかった!
これらの印象は強く心に残るので、実際に起きた回数よりもたくさん
起きているように感じられる。
ちなみに、3人姉妹や3人兄弟も同じで、
彼らは一般に、二人男、一人女の兄弟などよりも強い印象を残すので、
実際の数よりも多く見かけるような印象をわれわれに与える。
しかしこれも印象の悪戯で、
統計をとってみると、3人姉妹も3人兄弟も、
確率論にしたがった数(3人子供が生まれた家庭のそれぞれ1/8)
しか生まれていない。
「ラッキーセブン」については、かつてのように、
一人の投手が完投することを前提として試合を組み立てた時代なら、
そういえたのかもしれない。
(なので、この研究を行なった大学の先生には、是非、
先発・完投を旨としていた40年ほど前の統計からも
「ラッキー・セブン」を検証してみていただきたい。)
しかし近代野球においては、
先発・中継ぎ・抑えという投手の役割分担が進んでいるので、
7回にはもう投手が交代していることが多い。
むしろ統計は、6回の失点が多いとしているが、
5回を投げ終えて先発が勝利投手の権利を得、
気が緩むと同時に心身ともに疲れがきていると考えると、納得できる。
大リーグなどで、
5回を終えると早々に中継ぎを送ることが多いように見えるのは、
そのせいなのかもしれない。
ジンクスや通説は他にもたくさんあって……


「巨人が11連勝したシーズンは、必ず巨人が優勝する」
というものもある。
これは、過去の統計からすると、なんと100%そうなっているが、
12連勝を記録した今期どうなるか、それなりに興味深いところである。


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