旅日記9


7月6日-4
ご母堂入滅の部屋のとなりには、聖者が寝起きした石の寝台があり、
そのとなりは礼拝室になっている。
そこでは今も、神と聖者を讃える讃歌が、僧侶によって歌われる。
畳みにして2、3畳にも満たない小部屋に10人ほどが入り、
ただ、この讃歌に聞き入った。
さながらサウナ状態だったが、
静寂のなか、僧侶の歌う讃歌の美しさの前にはものの数ではなかった。
アシュラム内部

(左から)ご母堂入滅の部屋 ・石の寝台・礼拝室
かつてクットララムの滝に48日間滞在したとき、
たまたま訪れたラーマクリシュナ・アシュラムのことを私は思い出した。
そこでは、やはり一人の僧侶が、
大聖ラーマクリシュナ・パラマハンサの写真を前に、
一枚ずつ花びらを捧げ、マントラをとなえながら、
礼拝の儀式を行なっていた。
まるで迷い込むようにしてその場所に入っていった私は、
まったくの静寂のなか、僧侶の捧げる儀式を見つめたまま、
一時間も二時間も動くことができなかった。
ちょうどあのときのような、
または過去世からかもしれないデジャヴュ感覚のなか、
ひとときの、至福の時が過ぎていった……。
ところで、イスカーナヤマトさん、スカーレットさん……


広島では大変お世話になり、ありがとうございました。
おかげさまで、ポカラの大木神父支援のためのチャリティ講演も、
<Art1>も、充実したものとなりました。
特に今回のチャリティ講演は、倉光先生のおかげで、
皆さんにとっても得難いものになったと思います。
そして私にとっては、皆さんと過ごした幸せな三日間を、
忘れることができないでいます。


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