宗研21


連日、広島のソクラテスこと、
イスカーナヤマトさんからは興味深いコメントが届く。
ルルドでマリア様がご出現になったとき、
人びとの反応はおおむね、二つに分かれた。
ある人びとは、ベルナデッタの神々しい様子を見て、
それがウソや作り事だとは思えなかった。
必ずしも高い教育を受けていなくても、
純朴な精神を持った人びとの多くは、常に、
本物を見抜く眼力をもっている。
一方、市当局や警察、教会! は、
これを否定する側に回り、ベルナデッタを迫害した。
逮捕・監禁して、
「ウソを言ってましたと認めれば許してやる」と脅され、
問い詰められた14歳の少女は、しかし、
頑として主張を変えることがなかった。
聖母を見たんだからそれくらいできて当然だろうと思う人もいるかもしれないが、
聖母出現にあずかった人のなかにも、
その主張を変え、それをまた翻し……という人もいる。
ベルナデッタの場合は、特別であった。
ところで、ルルドに泉が湧いて、奇跡の治癒が始まるや……


市側は一転、これを瓶詰めにして世界中に売ろうと計画した。
ベルナデッタ(マリア様)はこれを認めなかったので、
今も、ルルドでわれわれは心おきなく水をがぶ飲みできる。
そして、ルルドから水を送るとき、
(何年経っても同じシスターがそこにいて驚くのだが)
水代を払おうとするとそれは無料で、
送料だけを支払うことになる。


This entry was posted in 大いなる生命とこころの旅. Bookmark the permalink.

コメントを残す