ゴッドファーザー


 一時よくなっていた体調が、ふたたびすぐれない。今年の冬は、いったいどうしたというのだろうか。これを読んでくださっている読者の皆さんは、普段忘れている健康の有り難みを、是非、神さまに感謝してほしいという気になる。何でもそうだが、失って初めて有り難みが分かる。
 そんななか、嬉しい報せが飛び込んできた。
 昨年の7月、一緒にルルドに行ったSさん。あのときの感動とその後の精進が実って、晴れてカトリックの洗礼を受けられるというのだ。ついては『代父』になってほしいといわれる。
 代父。辞書を引くと「生まれた子の洗礼式に立ち会って名を与える、霊魂上の親、信仰の後見人」とある。英語では、Godfather だ。
 僕が、それになってよいはずはもちろんなかった。なかったが、ご本人と話をすると、懐かしさと、あの旅行の感動が蘇ってくる。そうして、思わず答えていた。
「僕でよければ、そうさせていただきます」


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