御神酒5


ヴェーダはまた、このソーマが、
単に現代、脳内麻薬として認知されるだけのものではないことを教えている。
すなわち、ソーマは物質として現れたとき、
たしかに脳内麻薬としても検出されるかもしれないが、
実は……


物質と精神の、具象と非具象の、顕現と未顕現の中間にある、
さらに精妙な存在でもあると教える。
なので、それは単に脳内麻薬として有効なだけでなく、
われわれの意識を進化させるものとして、体内で、意識内で強力に働く。
したがって件の方は、生理機能を示す数値が改善されただけでなく、
以前よりも精妙な雰囲気を生みだされるようになった。
それは、明らかに感じられる。
同じことが、ご本人のなかでは、より深い充足感や、
幸福感として感じられているに違いない。
ソーマは、われわれが瞑想したとき、盛んに分泌されるので、
瞑想後に肌がしっとりするとか、髪がしっとりする、
声に色つやが出るといわれる方たちがいる。
そのような状態がさらに進むと、
何も食べない・飲まないで何十年も過ごすといった
聖者の状態に近づいてくるであろう。
実際、瞑想を始めたあと、充足してしまって、
しばらくの間ほとんど食事を召し上がらなかったという方がいる。
われわれはそのような現象を達成するために瞑想するのではない。
しかし意識が進化したとき、
結果としてさまざまなよいことが起きてくるのを、われわれは体験することになる。


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