北国 2


東京では台風による大雨が上がり、美しい秋晴れのなかを出てきたはずだったのに、飛行機で雨雲に追いついてしまった私はこの日、雨のなかを札幌に降り立った。
2、3時間、窓を開けておいたので、タバコの匂いは減っていたものの、部屋のなかは凍えるようで、吐く息が白く凍る。
急いで暖房を入れ、風呂に湯を張り、暖かくなってきたところで思わぬことに睡魔が襲ってきた。このまま暖房を入れて眠れば、朝には喉がガラガラになっているかもしれない……。そう思い、切って寝たのが間違いで、翌朝にはふたたび、部屋は北国の真っ只中だった。
ホテルは快適でも、お寺は寒いに違いない──。そう思って行ったのに、暖かかったのはお寺のほうだった。物理的に暖かかったのもさることながら、皆さんの心配りはそれを上回る温かさだ。
風邪をひきながらも三日間、講座を進めることができたのは、全くそのおかげだ。参加者の皆さんもまた、それぞれ熱心にお話を聞いてくださるので、話すほうもつい熱が入る。


カテゴリー: 瞑想 パーマリンク

コメントを残す