癒し 8


かつて『大いなる生命と心のたび』で、イタリアのランチャーノというところに行ったことがある。
その場所で、今から1200年も前のこと、一人の司祭が疑問を持った。
ミサの間に「聖変化」されたというこのウエハース、本当にイエス様の体なのだろうか……そんな馬鹿な……。
次の瞬間、手にしていたウエハースは血のしたたる肉に代わり、司祭は恐れおののいたのだった。
その肉は、今日も腐敗することなく、ランチャーノに保管されている。われわれは修道院のご配慮により、祭壇の裏側から至近距離でこれを拝見させていただいたが、見た目には肉なのかどうかよく分からない。
が、現代科学の力により、これがヒトの心筋であることや、なかに血管や神経組織が見られることが確認されている。血液型も分かっていて、ランチャーノの「ご聖体」はAB型であった。
ABO式血液型というのは、もともと赤血球膜に分布する物質を分類する方法であるが、広く体細胞、体液、分泌液中にもその物質は存在する。
つまり、ABO式血液型とは、名前こそ血液型だが、実際には人間の細胞全般を仕分けするための指標だと思えばよい。
秋田の聖母像について分析された結果は、聖母像の手から流れた血液の血液型はB型、二度にわたって提出された涙の血液型は、AB型とO型だった。


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