祈り 2


実は、大山峻護vs.ピーター・アーツの一戦は、7月に決まりかけていた。6月、メジュゴリエの巡礼に来られた妹さんは、この一戦が決まるように祈っておられたという。ところが、それは直前で流れてしまった。
ピーター・アーツと戦いたいという兄も凄いが、そのカードが実現するようにと祈る妹さんも凄い。普通なら、せめてもう少し弱い相手と当たるようにと祈りそうなものなのに。
祈ったが、しかし試合は流れてしまったことで、大山峻護君の心には大きな落胆があったかもしれない。ところが聖母は、その代わり、大晦日のK-1ダイナマイトという舞台を用意されていたと、彼はいう。
オファーがあったのは、試合の10日前。やはり、何人かの選手がいやだと断ったのか、あるいは10日では調整できないと思ったのか。だが大山峻護君は、自分にオファーが来ると信じ、キャンプを張り、日々のトレーニングを続けていた。そして実際、オファーが来た。この日、
「マリア様は、こんなに大きなプレゼントを用意してくれました」
と、彼はメールしてきた。


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