腕輪


奇跡の聖者サイババに会いたい。
会って直接話してみたい。
そしてできれば、御手ずから何かを物質化していただきたい。
それを自分とサイババとの絆にしたい……。
サイババを知った多くの人に、
そんな気持ちが起きてくる。
「私はサイババ様の教えや奉仕活動に関心があるので、
 モノには一切、興味がありません」
そんなふうに公言し、
なんと潔い人なのだと私も信じ込んでいたある方のご主人と話したとき、
「彼女はいつも、ババ様があんなものを物質化してくれたら、
 こんなものを物質化してくれたらって、大変なんだよ」
と、明かしてくれた。
それは肉体を持ち、物質世界に住む私たちには、
ある程度仕方のないことであるに違いない。
そんなことを思いながら、1990年11月、私は初めてインドに旅立った。
今から20年も前のことになる。
3カ月も一人でインドに行くという私の身を案じた友人は、
浅草寺にお参りして旅の無事をお祈りしようと提案してくれた。
東京に住んで十数年、浅草には一、二回しか行ったことがなかったが、
誘われるまま、私は浅草に行き、
かつて漁師にすなどられたという聖観音に祈りを捧げた。
そのお陰か、初めてインドに行った旅の間に、
私はサイババに直接会い、話す機会を得たが、
そのときは何も渡されることはなかった。
後に、瞑想を教えた皆さんの【アガスティアの葉】を読むようになってから……


『瞑想の師と一緒に浅草に行き、瞑想してくるように』
と予言に書かれた人がたくさん出てきたが、
もちろんその前に、
私が自ら、御礼参りに行くべきであったことは言うまでもない。


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