旅日記8


12月14日ー3
その昔、神々が阿修羅との長い戦いの末、とうとう打ち負かされそうになったとき、
ヴィシュヌ神は、この世のあらゆるよいものを集めて混ぜ合わせ、
不死の霊薬、甘露を作ろうとお考えになった。
そうしてできた甘露は、「ソーマ」と呼ばれるが、実はそれは、
瞑想中に私たちの内側で盛んに産生される精妙な物質に他ならない。
苦労の末に甘露ができた途端、魔神たちがこれを横取りしようとしたので、
ヴィシュヌ神は自ら美女に姿を変えて阿修羅を幻惑、
神々に甘露を呑ませた。
しかしその際、ヴィシュヌ神が姿を変えた女性はあまりの美しさだったため、
シヴァ神が恋に落ちた。
こうして生まれ落ちた子が全知全能の神・アイヤッパである。
そして毎年、このアイヤッパ神を祀った山に登る者を送り出すため……


村では盛大に神の讃歌(バジャン)が歌われる。
この日の夜、一つのホーマの成就を祝い、
また、われわれがいる時期に合わせて、そのバジャンが歌われた。
7

18段の階段の上にある、アイヤッパ神の祭壇
8

お供物
IMG_1018

真剣な眼差し


カテゴリー: 大いなる生命とこころの旅 パーマリンク

コメントを残す