旅日記5


4月11日(初日)-5
初日の夜も更けた頃、私は大浴場にいた。
大変な一日だった。
でも大丈夫だ、という気持ちと、それとは裏腹の不安の両方が押し寄せる。
以前、インド航空で行くアーユルヴェーダ関係のツアーで、
成田に三泊したという人がいた。
そういえば、参加者のお一人もサイババの夢を見たという。
『待て……三』
そう言われたというが、まさかこのままわれわれも三日待たされるのか……。
一日欠航しただけでも信じられないというのに……。
いろいろなことが脳裏を掠める。
しかし、風呂に入り、髪を洗って出てくると、なんとなく身も心も落ち着く。
              
そうして大きな鏡の前で髪を乾かしていたとき、
信じられないことばかりあったこの日のうちでも最も信じられないことが起きた。
外人の若い女性が裸で、こちらを向いて立っていたのである。
向こうも私に気がつき、鏡越しに目と目があって、互いに絶句した。
ここは女湯だったのか……?!
そういえば、妙に誰もいなかった……。
さまざまな思いが一時に頭を駆けめぐったが、そんなはずはなかった。
ここは男湯のはずだ。
そう言ってみたのだが、英語を理解しないのか……


その人は依然、呆然としている。
今日、起きていることはすべて夢なのか……??
夢ならよかった……が、しかし、そのすべてが現実だった。
写真:本日の写真はありません<(_ _)>


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