五輪 7 


オグシオを見ていれば、可憐で、才能にも恵まれた二人が出会い、
互いにライバルとなり、しかし後にはペアを組み、
片方が骨折しようが、不調だろうがもう一人はその復帰を待ち続け……と、
これらすべてが運命に導かれたものであろうことを
われわれは容易に想像することができる。
同じように、末綱・前田選手も才能をもって生まれ、
同じ会社の先輩・後輩となってペアを組み、
そして仲が微妙なのも、すべては過去からの縁のなせる業であろう。
そのうち、仲の悪い点だけなかったら……といっても、
そういうわけにはいかない。
カルマはより好みできない。
良いカルマも、悪いカルマも一緒にセットで訪れる。
年上の末綱選手のほうはこれで引退するというが、
もしそうだとすれば、厳しい競技生活は終わったのだ。
これを機に、私生活上は一転、仲のよい二人で一生いてほしいと、
つい思ってしまう。
ところで、イスカーナヤマトさん……


世の中には「道」と「スポーツ」があって、
その間には明確な差異があるようなのですが、しかしそれがはっきりせず、
オリンピック種目となった柔道はそのはざまで苦しんでいるように見えます。
一方、合気道は、まさに「道」の極致なのでしょう。
私も子供のころから刀が好きで、
なんども父親に頼んで本物を買ってきてもらったりしましたが、
後のちまで剣道部に(も)入りたかったと思っていました。
歳をとってからも、合気道を始めたいとずいぶん思ったものです。


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