旅日記8


12/ 2(4日目)その3
イエスが磔になるため、十字架を担ってゴルゴダの丘を登った時、
途中で倒れたイエスの代わりに十字架を背負わされた人は、
「キレネ人のシモン」という名で聖書に登場する。
しかしこのとき、
血と汗で汚れたイエスの御顔を布でぬぐった女性の名は、
聖書には登場しない。
が、それは史実であるとされ、
イエスはその布に自らの顔を写して与えた。
この女性(聖ヴェロニカ)の夫のほうは、
よい徴税人ザアカイとして聖書に登場するが、
彼は後に名をアマドールと改め、聖母マリアに仕えた。
そうして聖母の死後、
はるばるこの地にやってきて亡くなったと伝えられる。
時代は千年以上下って1166年、村人の枕元にイエスが現れた。
「アマドールの亡骸を埋葬しなさい」
言われた地面を村人たちが掘ると、
聖アマドールの遺体は腐敗しておらず、
亡くなったばかりのような状態で出てきたという。
こうしてこの地は、
ロカマドール(アマドールの岩)と呼ばれるようになった。
           
旅をふり返って……


アルズー渓谷の切り立った断崖に、
ひっそりと聖地はたたずんでいました。
こんな絶壁にわざわざ村を造ったのですから、
それなりの理由があったに違いありません。
私が聖アマドールの奇跡を信じている、
素朴な理由の一つです。
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ロカマドールの風景 1
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ロカマドールの風景 2
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聖アマドールが見つかった場所


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