菅原さん


 菅原やすのりディナーショーにお招きをいただいた。
 菅原さんと久しぶりに再会したのは、イルカ・コンサートの打ち上げの席でだった。 「あら、お知り合いだったの?」イルカさんにそう言われて数えてみると、もう23年も知っている。当時、新進気鋭の青年都市計画家であった彼は、同時に、歌手として国連などで歌っていた。あのころ生まれたばかりだった長男・ユウタ君は、今ではヒットチャートに載るミュージシャン。『〇(まる)』というCDが売れている。後に生まれたソウタ君も、立派な社会人になった。僕も歳をとるはずだ。
 菅原さんの声には、独特の深みがある。あれは他の歌手にはまねできないと、誰かが言うのを聞いたことがある。本当だと思う。
 選曲も、そのときどきの流行りでなく、いつまでも歌い継がれる歌を歌う。「四季の歌」のような日本の歌から、シャンソン、タンゴまで、今回は幅広かった。
 しかし何よりまして僕が好きなのは、普段は見せない、彼の“哲学”みたいなものだ。もともと、彼と出会ったのは、あるヨーガの修行場でのことだった。以来、不思議なご縁が続いている。


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