学会7


竹村健一さんに私が最初に興味を持ったのは、
氏がまだ『竹村健一の世相講談』という番組をもっておられたときだった。
当時『世相講談』は、日本テレビ午前の、独立した一つの番組だった。
私は、千代田区一番町に住んでいて、
大学に通うのに毎朝地下鉄の麹町駅を利用していた。
午前10時頃、竹村健一の『世相講談』を見、
それから日本テレビ横を通って麹町駅に出る。
その都度、まだあの場所に竹村健一がいるのだと思いながら、
その脇を足早に通りすぎた。
ちなみに、最初のうち、竹村健一のアシスタントは局アナが務めていたが、
後にアシスタントとなったのが……


若かりし頃の小池百合子であった。
これがおそらく、彼女のマスメディアへの最初の露出であったはずだ。
カイロ大学を出た才媛ということであったが、
今思い出しても、やはり頭の切れる、
しかし少し小生意気なところのある女性であった。
それが後に、テレビ東京のワールド・ビジネス・サテライトのキャスターを経て、
日本新党から参議院議員に出、
さらには新進党、自由党、自民党と渡り歩いて今のような政治的地位を築くとは、
当時はまったく想像もできなかった。


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