ダルマ2


『君子は豹変す』という。
そのとおりだと思う。
複雑多様な相対世界を多くの人びとが生きているのだから、
そのなかで立場や表現が変わるのはやむを得ないだろうし、
それを不変に保とうと思えば当然、無理がくる。

しかしその同じ事象も、『定見がない』『舌の根も乾かぬうちに……』などと言えば、
これはひどく否定的な表現となる。
これらは同じことや、同じ人の表裏両面を表す言葉なので、
当然、好き嫌いも人によってさまざまだろう。
橋下氏の場合、さすがに一旦は政界を“引退”するのであろうが、
これだけ盛大に発言がブレるところを見ると、その後近い将来、
自民党政権の総務大臣などで突然に舞い戻るなどということすらあるかもしれず、
そのときには(そのときにも)当然、大きな批判が沸くのだろう。
そうしてもしかしたら、「大阪維新の会」と連携して大阪都構想を持ち出し、
ふたたび政治生命をかけた決戦に挑むようなことも仕出かすかもしれない。

いずれにしても大事なことは……

その政策が大阪や日本にとって真によいことかどうであろう。
そのために政治家はさまざまな手法をとるだろうし、とらざるを得ないものだろうが、
それが合法的である以上、私にはあまり気にならない。
橋下氏の場合、むしろあれほどの信念をもってやろうとしたことなのだから、
一度や二度挫折しても、最後にはなし遂げてほしいものだと私は今も思い、
陰ながら見守っている。


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