天才・番外編


社会的に閉塞感の強いロシアでは、政治的指導者らを皮肉ったジョークがかねてより庶民のささやかな楽しみであった。
だが、政治家や大金持ちに代わって、最近は次のような金言・格言がもてはやされているとマス・メディアは報じている。
『ペレルマンにとっての100万ドル』
解説:誰かが、何かを心底嫌悪しているときに用いる。
例)そのとき彼女が私を見る目は、まるでペレルマンが100万ドルを見るようだった(離婚を決意した瞬間について語る夫)
『ペレルマンが100万ドルを受け取るようなもの』
解説:まったく実現の見込みのないようなときに使う
例)ぼくが満点とるのは、ちょうどペレルマンさんが100万ドルを受け取るようなものです(数学の試験を目前に控えた生徒)
『(キノコの森でなく)野原でペレルマンを探す』
解説:まったくの見当違いや、迷妄の状態のこと
例)彼女に愛されていると信じていた私は、あたかも野原でペレルマンを探していたようなものだった(夢から醒めた男性)


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