癒し 4


『秋田の聖母マリア』がおられる聖体奉仕会は、のどかな田園風景の拡がる秋田市湯沢台にある。
聖体のうちに実在するイエスを奉じ、祈りを通じて社会に仕えることを目的としたこの会に、笹川カツ子さんが入会したのは、呉基先神父が聖母像の涙を目撃するさらに10年前である。
だが、祈りと労働の日々の後、彼女は「まるで深海に引き込まれたように」音のない世界へ彷徨いこんだ。進行性難聴であった。
回復の見込みのまったくない彼女に、周囲は修道生活を諦めるよう説得した。が、彼女は頑として応じなかった。普段は謙虚な笹川の強い意志表示に周囲が驚くなか、湯沢台の聖体奉仕会本部が受け入れを決定した。
不思議な摂理である。もしもこのとき、従順なシスター笹川が周囲の勧めを受け入れ、会を辞めていたならば、その後の出来事のすべてはなかったであろう。だがそれは、聖母の思し召しではなかったようだ。
そうして1973年6月、いつもどおり早朝のミサにあずかっていた笹川は、思わず息を呑んだ。聖体を納めた聖櫃から、まばゆい、強烈な光が発せられていたのである。
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聖体奉仕会の風景・1
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聖体奉仕会の風景・2


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