改革 5


では、同様にこれを葬ろうとしている民主党に、改革はできるのだろうか。
小泉内閣が発足した当時、「国民のための改革ならば、民主党はこれを支持する」と発言した鳩山民主党を私は好きだったが、そのような正論を吐く政治家は早々に代表の座から降ろされた。
政治の変革こそが民主党結党の精神だろうとは思うものの、かつての細川連立政権のことを思い出せ、という声もどこかから聞こえてくる。
個人的に知れば知るほど、自民党と同じく民主党にも国を憂える政治家はいるし、基本的にはそのような志があってそれぞれが皆政治家になったはずなのだが、組織となると様相が変わる。政治にしても、宗教にしても……。
民主党のなかには、郵政3事業は民営化すべきだと考えている人びとが大勢いる。彼らこそが逆造反して法案を通せば面白いのにと思ったりもするが、改革の千載一遇のチャンスよりも、彼らは、ひょっとして政権にありつけるかもしれないというチャンスに賭けようとするだろう。
だが、そのようにして万一政権についたとしても、たとえば郵政のような巨大利権のからむ改革を行なう力量が今の民主党にあるようには、残念ながら思えない。


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