第十回 〜ローマ・アッシジ・メジェゴリエ〜 十日目


ホテルの立派なレストランで急いで朝食をとり、それから全員が一旦部屋に入った。すべての部屋が改装済み、全面ジャグジーのお風呂だった。これも秋山さんが特別に手配してくれていたことだ。残念ながらジャグジーを楽しむ時間はなかったが、それは次回に、ということで空港に向った。
秋山さんは、さらに珍しいものを手にしてした。クロアチア語で書かれた新聞である。
見れば、今回のツアー参加者の写真が大きく載っている。メジュゴリエに日本から巡礼団がやってきたというニュースが新聞に出たのだという。スプリットのレストランでたむろしていた謎のカメラマングループは、これを撮っていたのだ。
そんなことは、秋山さんも含め、誰も知らされていなかった。
「知ってたらちゃんとインタビューを受けて、写真をとらせてあげたのに」と下江添乗員が残念そうに言う。そう、本当なら、この写真の横を、さらに大きな下江さんのアップが飾っていたはずなのに、彼らも惜しいことをしたものだ。
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ホテルの入り口にたどり着く
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親子みたいな関係
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内容は・・・・・・読めません


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