復活 1


春分の日が過ぎて最初の満月の後の日曜日は、キリスト教では復活祭と定められている。人類の罪を背負って十字架に架かったイエスが、死に打ち勝って復活したことを祝う日。クリスマス以上の大祝日である。
この日、瞑想者の一人Uさんが洗礼を受けた。
彼女は子供の頃から、霊的な存在に守られた人だ。瞑想をお教えしたその日、「よく教えを守ってきましたね」と、その存在からの声を聞いた。全身を包むような、温かい声……。子供の頃以来のことで、彼女自身、驚いたという。
その後、速やかな意識深化の進むなか、自然な流れとして、彼女は聖母マリアを最も敬愛するローマ・カトリックの洗礼を受けることとなった。洗礼名はガブリエラ。まだ少女であったろうマリアに、神の子の懐妊を告げた大天使である。
この日は彼女にとって、イエスやマリアとの絆をふたたび結び合わせるという意味での、まさに復活の日であった。


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