宇宙 1


 「突如現れた火星人が、地球侵略にかかっています!」
 こんなニュースがラジオで流されたとき、これを信じて人びとはパニックに陥ったと伝えられている。今からおおよそ100年前、アメリカでの出来事だ。放送の内容は、H・G・ウェルズの小説『宇宙戦争』。以来、しばらくの間は、宇宙人といえばタコの形をした火星人というふうに相場が決まっていた。
 火星は、水星、金星、地球に続く太陽系第4の惑星で、地球の他に生命が最もいそうな星である。火星は、おおよそ一日で自転をし、1年と11カ月で公転する。火星の大気にはわずかながら酸素や水が含まれており、今回、火星探査衛星によって明らかにされたように、水があったことが分かっていた。川や運河の形跡がはっきり残っているのである。


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