宇宙 5


 この驚くべき主張が、単に文学的な表現でないことを知るには、宇宙開闢の歴史をたどるとよい。科学の発展により、宇宙がどのようにして生まれてきたかが、最近明らかになってきた。「最初、火の玉のようだった宇宙が大爆発を起こした」という、いわゆるビッグバン理論は、一昔前の思想である。現在は、そのビッグバンの前、1秒の一兆分の一の、そのまた一兆分の一の……わずかな時間の間に起きたことが、科学的に推論されている。その結果は、実に、宇宙は「無」から始まったというものだった。
 宇宙は、無から始まった。物質も、エネルギーも、いまだ時間さえも存在しない「無」。しかし、そこには「ゆらぎ」があった。現代物理学は、このゆらぎを「不確定性原理」という普遍原理で説明し、東洋医学(アーユルヴェーダの哲学)は、おなじゆらぎを「意識」という概念で説明する。それは純粋な意識の場であった。実在であり、英知であり、至福であったと、アーユルヴェーダは説明する。その純粋意識の場から、すべてが生まれた。


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