第八回 〜聖者と天使、そしてローマ(B.Cコース)〜 七日目


 この日朝、Bコースの皆さんは帰路に着く。過ぎてしまえばあっという間の、しかし忘れることのできない巡礼。
 たぶん、人生も同じなのだ。われわれの人生が終わるとき、それがあっという間だったことに、誰もが驚くことになるに違いない。しかしそれでもなお、一回の人生には無限の重みがある。
 パリを経由して帰られるCコースの方は、午前中、最後の自由時間を楽しむ。ローマ三越に行った方、ふたたび聖ピエトロに行った方、ホテルでゆっくりされた方……。皆さんにとっていい旅だったことを願いながら、私はローマを離れた。


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