同行二人 3 


いろいろ外に出かけるのと、自宅にいるのと、
どちらが好きかとあえて問われれば、
たぶん、私は後者が好きだと答えるだろう。
同行二人1・2に書いたように、
外に出て初めて経験できる得難い体験も多々あり、
一慨にはもちろんいえないのだが、
どちらかといえば基本的に自宅にいて、こつこつ仕事をしていられるほうが、
私は幸せだ。
それはもちろん、私の怠惰とも関係があるのだが、
自分の内側にすべてがあるという感覚もまた、
やはりどこかに潜在しているのかもしれない。
そんな私なので、これから海外にでかけようというとき、
手放しで楽しみ、心はずむという国はそう多くはない。
だが、タイはそのうちの数少ない一つだ。
かつて、タイの皇太子殿下が壇上から降りられたとき、
まずこの国の大僧正の前にひざまづき、
祝福をいただいてから自席に戻られた話をこのブログでご紹介したが、
ことほど左様に国民は礼儀正しく、敬虔な気持ちをもっている。
日本以外のアジアの国で、歴史上植民地にならずに済んだ唯一の国で、
国王陛下が国民に深く敬愛されているという点も、日本に似ている。
この国の食べ物が美味しいのは国民のやさしさと関係があると私は思っているし、
寺院に鎮座する仏像のおもむきと、人びとの笑顔の美しさには、
関連性があるとも思っている。
そのタイで、寺院の伝統的様式に従って儀式にあずかりなさいという聖者の指示を受け、
本来が出無精の私も、今、喜んでそれに従おうとしている。
貴重な機会なので皆さんとご一緒に儀式に与り……


仏陀の侍医・ジーヴァカが創始したという伝統手技療法を一緒に試し、
本場のタイ料理もいただいて、
現地の屋台や夜市で少し羽目を外すような、そんなツアーにしてみたい。
タイまでは脚を運ばれなかったお大師様にも、
心のなかではもちろん、一緒に行っていただくつもりだ。
で、それは一体いつになるのですかと、何人かの方に問われたが、
9月1日(土)から5日(水)に決まった。
他の詳細は、決定しだい、ホームページに掲載させていただく予定だ。


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