月別アーカイブ: 2002年11月

山形への旅 8

 かつて修験者が踏みしめ、今もそうであろう参道を、僕は革靴で登った。この頃には、予報通りの大雪となり、山全体が真っ白に変わっていった。  雪をかぶった深山の木々と、厚い雲の下に舞う粉雪。こんな風景を、東京にいて見ることが … 続きを読む

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山形への旅 7

 共同祈願のとき、僕が神さまに向けて発した言葉。 『今日、結ばれた二人と、そして私たちすべてが、互いに愛しあうことで、愛であるあなたと一つになることができますように……』  しかし、何日も前から用意していたのは、実は次の … 続きを読む

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山形への旅 6

 結婚の司式は、イエズス・マリアの聖心会のピアス・ムレン神父。滋味溢れる笑顔と端正としかいいようのない日本語が、式の趣をますます高めた。いい、ますますいい……。  しかし言っておくが、カトリック教会で行なわれる結婚式が、 … 続きを読む

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山形への旅 5

 式の当日、東京は秋晴れだった。向こうは大雪? 信じられない……。  ところが、福島を出て米沢の辺りにさしかかったとき、雪に覆われた山々の風景が飛び込んできた。今シーズン、初めて見る雪。思わず、降りしきる雪のなか、山形駅 … 続きを読む

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山形への旅 4

 式の前日、メールが届いた。 「明日、山形は大雪だそうです。新幹線は着きますでしょうか。どうか、お祈りください」  東京から山形までは、三時間弱かかる。午前中の式に出席するには、自宅を朝6時ころ出なければならない。かりに … 続きを読む

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山形への旅 3

 7月3日、車一台がやっと通れるような細道を歩いていた彼の脇を、すうっと車が通りすぎ、そのナンバーが3711だった。まったく予期していなかったので、鳥肌が立った。やはりこの女性が、自分の伴侶になる人なんだ……。自然に涙が … 続きを読む

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山形への旅 2

 最近、一通の手紙が届いた。「この夏、ルルドに手紙を持って行っていただきましたが、願いをかなえていただきましたので、御礼申し上げます」というものだった。  その内容には、少なからず驚かされた。  手紙には、「今おつきあい … 続きを読む

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山形への旅 1

 このところ毎年行っているルルドに、「Petition」という箱がある。それは、何も知らない、愚鈍と言われた少女ベルナデッタが聖母マリアを目撃し、後に奇跡の水の湧き出る泉を掻き出した、まさに歴史的な場所に置かれている。P … 続きを読む

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ガネーシャ神と聖母マリア 3

 果して、四時のバジャンには間に合うのか?   そう思っていろいろ逆算し、この時間には家を出ようとしたそのとき、電話があった。 「ちょっと、五分だけいい?」  電話の主は、敬虔なカトリック信者のK氏。篤い聖母信心で知られ … 続きを読む

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ガネーシャ神と聖母マリア 2

 ガネーシャ神にお祈りをした日の夜、思いがけない電話があった。 「ねぇねぇ、明日のバジャンの会で、一曲歌って欲しいんだけど……」  僕は月に2、3回、麻布にあるサイビルというところで、サイババの帰依者の皆さんにお話をする … 続きを読む

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