月別アーカイブ: 2002年3月

ラクシュミ 4

 それにしても、ラクシュミのまぶたはきれいに切れていた。誰も触らないのにどのようにしてこんなところが……。ありそうにない傷を見ながら、僕は一つのことを思い出していた。  小学校の頃、僕はまぶたを切ったことがあった。五年生 … 続きを読む

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ラクシュミ 3

 日本に帰ってラクシュミ女神像の封を解くのは、心ときめく作業だった。見るからに美しい。彫りも完璧。自宅に置くにはもったいない。そこで、富の女神ということもあり、事務所に置いてもらうことにした。  ライトフィールドに置いて … 続きを読む

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ラクシュミ 2

 買って帰った二体のうち、サラスワティは自宅に置き、クリシュナは「アージュの美」に置いた。自由ヶ丘でアーユルヴェーダのオイル・トリートメントを行なっているこのお店は、当時新装したばかりで、クリシュナ像はその雰囲気にピッタ … 続きを読む

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ラクシュミ 1

 インドに行ってきた。  ところで、プッタパルティに行くと必ず訪れる店がある。そこは、本当にいいものしか置いていない。従って高いし、値引きもしない。が、信頼がおけるのでいつも最後にはそこで買うことになってしまう。  昨年 … 続きを読む

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進化論 3

 この人に限らず、フィリピンの人のなかには敬虔なカトリックが多い。四谷のイグナチオ教会に行っても、六本木のチャペルセンターに行っても、われわれは数多くのフィリピン人カトリック教徒を見ることができる。  が、もともとフィリ … 続きを読む

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進化論 2

 数日後再会した彼女は、ふたたび進化論の話を持ちだした。  彼女によれば、人間の男には、解剖学的に欠けた肋骨があるという。そんな話は初めて聞いたが、とにかくそれが、神が男の肋骨から女を造ったという聖書の言葉を証明している … 続きを読む

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進化論 1

 先日、あるフィリピン人と話していて、たまたま進化論の話になった。彼女は敬虔なカトリックである。 「実は、進化論を信じていない人を知ってましてね」  僕がそう言うと、彼女はへえという顔をした。 「彼は日本では有名なミュー … 続きを読む

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