災害 2


世界の平和のため、苦しんでいる人びとを救うために、何かをしたいが、何をどうしたらいいのか分からない。そう言われる方が、心優しい日本人に多いことを何度か書いた。
人によっては政治家になって、世界秩序に直接的に関与することになるかもしれない。あるいは、財界人となり、経済を動かすことで世界に安寧をもたらし得る人もいるかもしれない。官僚となり、日本の屋台骨を支えようという人、NGOを立ち上げて市民運動をしようという人、いろいろあるだろう。
それらはそれぞれに尊く、特別なカリスマを持った人が見事にやられたらよいが、私が誰にもできることとして勧めることは決まっている。祈ること。可能ならば、究極の祈りとしての瞑想をすることだ。
太古の英知・ヴェーダは、一貫して説く。この世界の苦しみは、われわれ個人の意識レベルの低さや、弱さから来ると。
それを一気に取り除くことはできないが、少しずつ、効率的に取り除くことで、われわれの人生は開けていく。そして、実はそのことが、周囲をも幸福にしていく最良の道だ。その周囲とは、家族や地域社会に留まらない。世界全体を含む。


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