災害


しばらくエッセーをお休みしている間に、東京には地震が来て、台風が来た。
地震のときには、何人もの方から、大丈夫でしたかというメールをいただき、恐縮している。揺れは大きかったが、意外と被害は少なかったようだ。
こんなとき、外に出ていると、自宅はどうなっているだろうという心配にかられる。私の場合、一番心配なのは祭壇だ。祭壇には、インドやタイ、日本の神々の像が並んでいる。が、帰ってみると、神々は何事もなかったかのように、鎮座ましましていた。
自然災害がある度に思うのは太古の英知・ヴェーダの格言だ。戦争や自然災害は、そこに生きる生命の罪科によって引き起こされるというものだ。
戦争は当然そうだろうと思うが、自然災害はわれわれの意識とは関係がなさそうに思われる。が、ヴェーダはそう主張する。あるいは、災害はそれ自体のメカニズムで起こるが、まるで予定調和のように自然の英知が働いて、われわれの罪科が矯正される、という解釈もあり得る。いずれにしても同じことだ。
そのことと、災害に遇った人たちを助けるべきこととは矛盾しない。人は、それぞれの理由で幸福になったり不幸になったりする。その理由が分かることもあれば分からないこともあり、また、勘違いするときもあるが、いずれにしても、それぞれに理由があって物事は起きてくる。
幸福な人を見たとき、その人を心から祝福することができれば、われわれもそのような幸福に少し近づくだろう。
不幸な人を見たとき、彼を助けたいと願ったり、それを実行したりするのは人間として自然なことだが、それにより、われわれ自身は不幸から遠ざかる。それが、自然の法則らしい。


カテゴリー: ヴェーダ パーマリンク

コメントを残す