震災3


震災の当初、心配された東北地方の方が無事でおられることが次々分かり、
原発の状況はともあれ、どこか安心しかかっていた。
なかなか電話のつながらなかった方も、
つながってみればひょっこり無事という方もおられ、嬉しさを隠せなかった。
しかし、実際にお話ししてみたら、無事ではなかった方もおられた。
家が流され、ご家族4人は行方不明……
瞑想をお教えしたある方のそんな言葉を耳にしたとき、
ただ絶句する他なかった。
ご本人だけは、地震のとき、外に出ていて無事だったという。
普段はテレビや、新聞のなかの出来事が、
突如として目の前にあった。
知人のなかに、神さまが好きではないという人がいる。
自らの許容力を超えるほどホームレスの皆さんを援助し続け、
ありとあらゆる生き物を慈しんでこられたその人は、
ご自分も決して楽ではない人生を歩んできたにもかかわらず、
いつも明るい。
どんな人にも、どんな生き物にも優しい。
しかしその人は、神さまだけはあまり好きではないという。
このようになると知りつつ世界を創造し、
多くの生命を苦しむままにしておかれる神さまは……


意地悪だという。
神の「沈黙」を恨めしく思いたい、そんな気になりそうになることもある。
しかし世界は、そういうものではないはずだとも思う。
相対界を生きる困難に、負けるわけにはいかないと思う。
進化し、さらに上に向かわなければと思う。
今日、皆さまからいただいた義援金の一部を使わせていただき、
被災地から直接依頼のあった品物をスタッフが効率的に仕入れてくれたので、
明日発送する。
これから、長い戦いになる。


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