旅日記19


7月9日-1
どんな寺院も、それが始まるときに最大の儀式を行なうように、
ヒンドゥ寺院もまた、最初に落慶式を行なう。
これをクンバ・アビシェーカムという。
クンバとは、英語でgrand (=偉大な)という意味である。
今回、昨年から改装してきたガネーシャ寺院と、
あらたに造った9つの惑星の寺院のクンバ・アビシェーカムが行なわれる。
そのため、私たちは朝食もとらず、朝6時半にホテルを出た。
が、それでも、到着したときにはもう、大方の儀式は終わった後で、
最後に御神体の上部にある天屋根の上での儀式のみが残されていた。
僧侶は神聖な水や大量の花びらを容器に入れ、組まれた階段を上がっていく。
そうして、下から見上げるわれわれの目の前で、
クンバ・アビシェーカム最後の儀式を行なってくれた。
寺院の上からは聖水と花びらが盛大に降らされ、
全員を祝福してくれた。
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クンバ・アビシェーカムの儀式
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儀式後の天屋根上部
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ご本尊のガネーシャ神
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至福のひと時
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9つの惑星の神々に祈りを捧げる
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9つの惑星のご神体
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本邦初公開
アガスティア・パリハーラムの
マントラが唱えられている場所

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巨木に祀られている
蛇の神様

その後、特設の会場では、11組の貧しいカップルの結婚式が行なわれた。
現地の助役や警察所長、大学教授など、主立った人びとが呼ばれ、
僧侶がマントラを唱えるなか、式が行なわれていく。
今回は当初、私が個人的に9組の結婚式をお出ししようと思っていたのだが、
結婚したいけれども経済的な理由でできないというカップルは近隣に多く、
絞ってもなお、11組になってしまった。
しかし……


日本からの参加者のなかに、
結婚式をお出ししたいという方が5人おられたので、
その皆さんから一組ずつ出していただくことになった。
2008_07_09_8結婚式

聖なる結婚の儀式
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歓迎に巻かれたターバン
(1枚の布をネジって、
ぐるぐる、ぎゅっぎゅっと
頭に巻きつければ出来上がり)

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村人たちにとっては、
一生の間にそう何度もないお祭りだ


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