旅日記28


12/ 6(8日目)その6
ミサが始まり、私はその場に釘付けになっていた。
今出れば買い物に間に合うというふうには、あまり思わなかった。
思えば、第4回『大いなる生命と心のたび』、
2000年の12月31日にベルナデッタが眠る聖堂でミサに与った後、
世紀が替わって21世紀になった。
中学に入って以来、無数のミサにあずかってきたが、
あれが、20世紀に与ったもっとも美しいミサ、
そしてこれが、21世紀に入って与ったもっとも美しいミサとなった。
人生、いつ、何に遭遇するか分からない。
終わって、司祭に挨拶に行った。
日本から50人近くの敬虔な人たちとフランスに巡礼に来たこと、
ルルドやヌヴェール、アルスやロカマドール、コンクなどを旅し、
これから日本に帰ること等をお話しした。
司祭は、この巡礼団の皆さんために特別にミサを挙げ、祈ることを約束してくれた。
そうして、次回は全員をこの教会に連れてくるようにと言って、
握手をされたのだった。
旅をふり返って……


パリの街で買い物する代わりに、教会の売店で聖母像を購入し、
幸せでした。


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