学会(番外編4)


夢は誰もが毎晩見ているはずであるが、
私はほとんど覚えていることがない。
ところが今朝は珍しく長い時間、夢を見てから目覚めた。
──毎年楽しみにしている『大いなる生命と心のたび』で、
私たちはフランスに来ている。
ルルドに行く前、パリで最初のお寺を巡礼した。
ノートルダム寺院やサクレ・クールのような大寺院ではなく、
こじんまりしたお寺だ。
それでもしこたま感動に浸ってバスに戻ったが、
なかなか全員が揃わず、バスが出ない。
よせばいいのにガイドさんが、
こちらのほうが目立つからと、バスの位置を変えてしまった。
しかし、待てど暮らせど皆さんは帰ってこない。
そのうちにあのシモエさんがあちらこちらから二人、三人と探してきて、
(いったいどうやって探したのかは不可解であるが……)
やっと全員揃ったと思ったら、今度はバスがエンストだ。
今日中に飛行機でトゥールーズに入る予定なのに、
運転手さんはのんびりとかまえ、ニヤリと笑って言った。
「こうなることを、私は最初から知っていた……」──
そんなこととは裏腹に……


旅行で行く聖地について、
その歴史や聖地として成立していった由来について、
各地で聖母や聖母子像の起こした奇跡について調べれば調べるほど、
私はすでに、その奥深さを堪能している。
ところで、ルルドに行かれる皆さんは、
ガムテープの他に、漏斗(じょうご)があると、
水を汲むときにずいぶん便利だという話を、
この欄の読者の方から聞きましたので、
ご参考までに。


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