宗研17


キリスト教徒のなかには、今でも、
世界は7日で神がお造りになったという説や、
女は、神が男の肋骨からお造りになった
(だから男の肋骨は、一カ所欠けたところがある)という説、
キリスト教の洗礼を受けなければ天国に行けないという説などを、
素朴に信じておられる皆さんもいる。
私自身は、イエスが訪れてきた人びとの病を実際に癒し、
水の上を歩き、わずかの食物で大勢を満腹させ、
自らも死んで蘇ったと素朴に信じているが、
そうしたことも、ある種の人びとからみれば、
愚の骨頂に見えることだろう。
キリスト教の精神で運営される学校に奉職される皆さんの生き方もさまざまで……


同じ歴史の先生で、きわめて面白い授業で人気のあったI先生は、
奉職中はかなり辛辣に経営側と渡り合ったらしいが、
退職後は一転、聖書を研究し、カトリックの洗礼を受け、
平安のうちに亡くなられたという。
一方、世界史の大橋先生は、
広島市が行なっている、定年後に農業を手がける人びとの養成プログラムに参加され、
最初の収穫を得た、という記事を地元の新聞で見た、
……と、いつも熱心に勉強にきてくれる後輩が教えてくれた。
最近は、私の友人・知人のなかにも、農業をやりたいと思い、
さまざまな場所に習いに行かれる方もおられ、興味深い。
感覚が繊細であったり、清浄であったりする方は、
実際に土に触ると気持ちがいいのだろう。


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