震撼1


12月24日のクリスマス。この日は、イエスとマリアの神秘に関して、いまだかつてない話をセミナーでするため、また、今年最後の【マリアの会】で皆さんに楽しんでいただくため、朝から準備が進められていた。そんななか、どうしても今年中にしなければならないことがあって、私は午前中から鳩山由紀夫さんのお宅にいた。
鳩山さんは、現在の民主党生みの親である。1993年、政治改革の嵐の吹き荒れるなか、当時の腐敗した自民党に見切りをつけ、新党さきがけを立ち上げる。その後、細川連立政権で官房副長官に就任されたが、『理性のゆらぎ』を読み、人を介して会いたいと言ってこられたのはちょうどその頃だ。政府高官としての多忙な日々を過ごしておられたに違いないのに、『アガスティアの葉』を執筆中だった私は、それを何カ月もお待たせした。もともと東大で工学を専攻された氏は、政界にあっては珍しく精神性に関する造詣も深い。
この日も雑談になってから、先日の旅行の話になった。サンティアゴ・デ・コンポステーラと聖ヤコブの奇跡、先般亡くなり、ファティマの大聖堂に埋葬されたルチア、まったく観光地化されておらず、あまりに清浄で神秘的だった聖地ガラバンダルの話等々、興味深そうに聞いてくださったが、ふともらした一言は……


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